男着物の普段着とは|普段着にピッタリな6つの素材と特徴について

投稿日: カテゴリー 着物


男の着物というとフォーマルの黒紋付に袴のスタイルや
大島紬、結城紬のような高級品を思い浮かべる方も多いと思います。

平成の後半で男着物のイメージも変わってきていまして、最近では以前よりもかしこまらないで
普段着としての着物を着る人が増えています。

しかし最初は普段着と言っても「男着物の普段着って何?」となってしまう方が多いようです。

そこで今回は男着物の普段着についてまとめていきたいと思います。
ちなみに浴衣も夏の普段着にはなると思いますが今回は着物を中心に書きますので浴衣については触れません。

それでは早速はじめていきます。

普段着の種類

男着物の普段着として使える6つの素材について説明していきます。

紬(つむぎ)

着物の普段着というと紬が大多数を占めていたと思います。
紬は高級品と思われがちですが実際は多種多様で探せば安価なものからあります。
そして紬と言っても実は、綺麗系なもの、ほっこりしたもの、高級感のあるもの、など色々な紬があります。

冒頭で説明しました有名な大島紬や結城紬も高級品ではありますが着物の世界では普段着と言われています。
着物の世界では普段着だからといって安いものとは限らないと覚えてくださいね。

呉服屋さんに行って「普段着見せてください」とお店の人に伝えたら200万円の結城紬が出てくるかもしれません。
これは極端な例ですが間違えではないのです。ですから多少知識があったほうが買い物する場合もスムーズになるでしょう。

紬は普段着として紹介していますが、洋服に例えたとしてジーパンTシャツトレナーのような普段着ではありません。
洋服で例えるとスーツやジャケットや綺麗なシャツにパンツのようなスタイルに匹敵します。
この記事では普段着として紹介していますがコーディネート次第では友人の結婚式くらいまで着ていける着物です。

ウールとシルクウール

着物メーカーが作るウールとシルクウールは今現在それほど生産量は多くありません。
特徴としては絹の紬に比べて安いので気に入ったものが見つかれば普段着の入り口としては
気軽に始められると思います。

絹の着物である紬に比べると生地に厚みがあり野暮ったい印象になります。

スーツなどで使うのウール生地は着物メーカーの作る生地に比べてお洒落なものやシャープなものがありますので
そのような生地で着物を作るとまた従来のウール着物とは違った印象の着物になります。

最近は普段着の着物人口は増えていますので着物メーカーさんからも
昔とは違った現代的なシルクウール生地がポツポツ出てきています。

ウールよりシルクウールの方が絹が入るので裾捌きが良くなり着やすくなります。

木綿

木綿の着物は縞柄や無地が多く素材としてはほっこりした印象です。

本当の普段着をお探しの方には木綿がオススメです。
ここでいう本当の普段着とは洋服でいうジーパンTシャツトレーナーのようなスタイルです。

素材としてかしこまった雰囲気は出ないので気軽に着ていただけます。

ところで皆さん、普段はご自宅でくつろぐときは何を着ていますか?
木綿(コットン)のスウェットやジャージを着る方も多いのではないでしょうか。

同じ感覚を着物に置き換えるとご自宅で着るの着物は木綿が心地よいと思います。

もうひとつ付け加えると木綿の着物はご自宅でも洗えます。
毎日のように普段着として着たい方は自宅でも洗えるということも重要なポイントですね。

綿麻

木綿に比べて麻が入る分涼しくなり春夏寄りの商品になります。
使い方は木綿の説明と同じになりますが使う季節感が多少変わります。

綿麻は浴衣でも使う素材なので綿麻の着物を浴衣代わりに使うことも可能です。

夏寄りの素材です。
今の時代は6月~9月の4か月間程度を着るのに程よい素材です。
しかしながら5月と10月でも気温の高い日はありますので気温の高い時は何月だからと考えすぎないで
着ていただいて大丈夫です。

さらに言いますと、麻の着物に麻の羽織や薄い生地の羽織を合わせる事もできます。
このように羽織も合わせると夏以外でも麻の着物が着やすくなると思います。

綿麻より着物らしい素材感がありますので夏らしさや粋な感じを醸し出します。
浴衣は麻に比べて透け感が少ないので浴衣っぽく見えやすいです。

ポリエステル

ポリエステルは色々なプリント柄がありますので、探すといろいろな種類があると思います。
しかし男性用として多いのは無地で紬風の着物と羽織のセットですね。

天然素材に比べて比較的安い金額からありますので入門編として着るのも良いでしょう。

そして、ポリエステルを含めた化学繊維はどんどん進化していますので今後さらに着物の世界でも増えていくでしょう。

以上、6つの素材を説明しました。

 

最後に木綿、綿麻、麻、この3つの生地の着用シーズンの使い分けについて説明します。

木綿 夏以外のスリーシーズンに着用
綿麻 冬以外のスリーシーズンに着用し夏は浴衣替わりにもなる
  夏ころを中心に着用

という風に分けて使っていただければ大きな間違いはないと思います。

まとめ

今回は普段着で着用できる男着物について説明させていただきました。
実際には文章だけで着心地は伝えられないですね。

機会がありましたら色々な素材を試して自分に合うスタイルを見つけてみてください。

そして普段着の着物を自由に楽しんでください〜

 


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