男の着物用コートについて|角袖、インバネス、トンビ、マント

投稿日: カテゴリー 着物


男性の着物用コートは種類としては主に角袖コート、トンビコート、インバネスコート、マントコートの4種類です。
洋服の上に着るコートと同じ感覚で寒い時に着物や羽織の上から着るものです。
素材としてはウール系の商品が一般的ではありますが、ほかにも木綿系、ポリエステル系、など様々で形も上記の4つの形をベースとして少し変わったデザインの商品もあります。
このページが皆様の着物スタイルに合う好きなデザインの男の着物用コートを探す手掛かりになればうれしく思います。

角袖コート

写真のように袖が着物と同じような形で着物と羽織の袖がすっぽりと収まります。
一番定番の形で私の肌感としては、まだこの形のコートを着ている方が一番多い印象です。

インバネスコート

ヨーロッパでシャーロックホームズが着ていたようなデザインから着物用に変化したデザインです。
写真のようにケープが背中まで二重回しになっています。
私がこの仕事をしているここ15年の感覚としては一番人気のメンズ着物コートです。
着物を着ない方でもスーツや洋服の上に合わせる方もいて、
私の店にも洋服に合わせるコートとしてお買い求めに来られるお客様がいます。

トンビコート

前から見るとインバネスコートと同じように見えるのですが、ケープが脇までのデザインです。

マントコート

袖がないので肩にケープを羽織るだけの独特なデザインのコートです。
怪しさ、存在感、インパクト抜群の男の着物用コートです。ロングだと更に迫力が増します!

このマントコートも洋服に合わせる方が多くいます。

インバネスコートとトンビコートの違いについて

おわりに

男性の着物、女性の着物、女性のコートは和裁の範疇ですが男性のコートに関しては洋裁の範疇になります。昭和の頃までは街のテーラーさんが角袖やトンビを縫っていましたが最近では着物用のコートを作るテーラーさんはかなり少なくなっている状況です。
メンズ着物コートは元々洋服屋さんが洋裁で作っていたので襟やボタン、ポケットなどが洋服のディテールになっています。

ご自分の着物スタイルを照らし合わせて試着などをしながら男の着物コートを選んでいただければ幸いです。


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