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お客様のストーリー|一枚から始まった男の着物との歩み
2025年10月19日
男の着物に出会うきっかけは人それぞれですが、あるお客様の歩みを紹介します。
最初は夏に楽しむために、既製品の浴衣を選ばれました。そこから「やっぱり仕立ててみたい」という思いが芽生え、木綿の着物を仕立てることに。
次第に麻の着物、絹の着物へとステップアップし、何年か時間をかけて今では結婚式やフォーマルな場面から、週末のカジュアルシーン、さらには部屋着のように気楽に着る時間まで、あらゆるシーンで着物を着れるようになっています。そのお客様はどんな時でも着物が選択肢に入っています。
私はそのようなお客様を何人も見てきました。
男着物との付き合い方は人それぞれ
一方で、良い着物を仕立てても、様々な理由であまり着なくなる方もいらっしゃいます。
〇週末に趣味として着る方
〇カジュアルに毎日着たい方
〇イベントや集まりの時だけ着る方
〇お仕事で着る方
などなど、着物との付き合い方は人それぞれです。

まずは一枚から始めてみる
男着物に興味を持ったら、難しく考えすぎずに、まずは一枚着てみることをおすすめします。
何回か着てみると自分に合うのか合わないのか、好きかもっと欲しいか、いやいや、一セットあればいいと考えるのか、
本当に人それぞれです。
「もっと着物を勉強してから」と考えすぎる必要はありません。女性たちのように着付け教室に通わなくても着ることができます。浴衣を着るのと着物を着るのはたいしてかわりません。簡単に始められるのも男着物の良さです。
気軽な一枚から始めてみませんか!
男性の着物用コート|和装コートの種類と特徴
2025年10月18日
冬の着物に欠かせない防寒具が「和装コート」。
男性用の着物コートにはいくつかの種類があり、それぞれ独特の魅力があります。毎年着物は着ないけど洋服に合わせるコートとして見に来る方がいるのも面白いところです。ここでは代表的な四種類をご紹介します。
角袖コート
もっとも定番の形。袖が着物や羽織と同じような形になっており、着物の袖をそのままスポッと入れることができます。使いやすく、今も安定した人気のあるコートです。
とんびコート
ケープが付いたタイプで、着物や羽織の袖を出したまま、その上からケープを羽織るように着ます。独特の雰囲気があり、和装らしい動きを楽しめるコートです。
インバネスコート
とんびに似ていますが、ケープが背中までぐるりと回っているのが特徴です。二重回しとも呼ばれ、クラシックでエレガントな雰囲気が漂います。男性用和装コートの中でも人気がある形ですが、現代では販売数が少なく、実際に見つけるのは意外と難しいコートです。
マントコート
肩から羽織るだけのもっとも珍しいタイプ。現在ではほとんど販売されていませんが、クラシックな装いを楽しみたい方に選ばれることもあるスタイルです。

当店の男性用和装コート
男の着物たけもとでは、毎年このような形のコートをご用意しています。
着物と組み合わせて、冬の装いをより一層楽しんでいただければと思います。
カシミア・ネップツイードのマントコート
2025年10月16日
一年越しの注文
昨年、店頭に置いていた希少な高級ブランド生地(カシミア・ネップツイード)をご覧になったお客様から「マントを作ってほしい」と依頼をいただきました。
男性の着物用コートは主に角袖、トンビ(インバネス)が多いですがお客様がマントを選択するところも希少価値がより一層高くなりマニアックで楽しかったです。
来年用にゆっくりで良いということだったので春に裏地を探し、夏に仕立てにお願いして、そして仕立て上がりました。
名古屋のお客様で留守番電話のメッセージを入れておいたら、1週間ほどで、ふらっ~と来てくれて納品の運びとなりました。


今回の生地はツイード的なカシミア100%でかなり珍しい高級品、裏地には暗い色を避けたいというご要望に合わせて、綺麗なブルーを選びました。出来上がったマントコートには、お客様にもご満足いただきました!
ということで変わったものや特別なものは個別の対応をしています。なんでもできるわけではないので私で対応できないものはお断りしています。
日々色々な相談事も来るのでできる範囲で対応していきます!
International Visitors Also Choose Authentic Men’s Kimono
2025年10月15日
For many international visitors to Japan, a yukata is a popular souvenir choice.
At our store as well, we often welcome customers from overseas who come looking for a yukata.
A yukata is mainly cotton-based, and is the most casual form of men’s kimono worn in summer.
In other words, a yukata is also part of the kimono category.
At the same time, there are visitors who want something beyond yukata—a full set of men’s kimono that can be worn all year round, including a haori jacket, obi belt, and even haori-himo ties.
In fact, some of our overseas customers have told us, “Since we came all the way to Japan, we want to get the complete style.”
That is why at Otoko no Kimono Takemoto, we offer a wide selection: from polyester men’s kimono that are easy to care for, to authentic silk kimono for a more traditional experience.
Depending on your lifestyle and budget, we can help you achieve the men’s kimono style you’re looking for.

Enjoying a yukata casually is wonderful.
But creating a full men’s kimono style with haori and obi is another way to experience Japanese culture.
At our specialty shop in Ginza, you can choose either style with confidence.
お正月に男の着物を着たい方々|仕立てもまだ間に合います
2025年10月15日
和を感じる一年の始まり
お正月は、日本人にとって最も「和」を意識する季節です。街を歩けば初詣に向かう着物姿、テレビ番組でも華やかな和装を目にする機会が増えます。普段は洋服中心の方でも、「新年は少し特別に和装を」と思う方が多いのではないでしょうか。
初詣や親戚の集まりに
お正月のシーンはさまざまです。神社への初詣、親戚の集まり、友人との新年会。かしこまった礼装も素敵ですが、もう少し気軽に楽しむ着物もおすすめです。たとえば、家でゆったりと過ごす時や、ちょっとお酒を飲みに行く時にさらっと羽織るだけで、日常が一気に“和の時間”に変わります。
今ならまだ仕立ても間に合う
「着物を新しく作るのはもう遅いのでは?」と思う方もいらっしゃいますが、まだ間に合います。反物からのお仕立ても、10月中や11月中旬くらいまでにご注文いただければ、年内納品が可能です。もちろん下見だけでも大丈夫ですので、生地の風合いを実際に手に取ってご覧いただければと思います。

気軽に楽しめる男の着物
男の着物は「特別な日のためだけ」ではありません。カジュアルに着る着物もご用意していますので、ぜひ今年のお正月は気軽に和装を取り入れてみてください。新しい一年を、着物で少し特別に始めてみませんか?
男の着物たけもと本店のご案内
所在地:東京都中央区銀座4-14-2 三宝ビル3F(歌舞伎座から近いです)
最寄駅:東銀座駅 5番出口より徒歩1分
営業時間:12:00〜19:00
定休日:月曜日
公式サイト:https://takemoto.tokyo/
選択肢が広がっている男着物の世界
2025年10月13日
何かのきっかけで男着物に興味を持ち、「着物を着てみたいな」「探してみたいな」と思う方は少なくありません。
昭和の頃のように、お父さんたちが紺の着物に紺の羽織、茶色の着物に茶色の羽織といった、昔ながらの典型的な着方ばかりの時代ではありません。いろいろな種類の着物があることを理解してください。フォーマル、セミフォーマル、綺麗系のカジュアル、普段使いのカジュアル、スーツ感覚、部屋着感覚、という感じで洋服のように着物もいろいろです。
自由度が広がった素材と着こなし
今は、デニムの素材、スーツ地、ジャージ素材を使った着物や羽織など以前には考えられなかったような男着物が存在します。私の店限定の話ではイタリアのブランド生地を使って着物、羽織も多数紹介して販売してきました。
「絹物を何十万もかけて仕立てなければならない」という固定観念に縛られる必要はありません。ご自分のライフスタイルやご予算に合わせて、もっと自由に着物を選べる時代になっています。

写真はジャカード(ジャガードとも呼ばれる)生地着物にイタリアブランド生地の羽織コート
気軽に相談できるスタイル提案
私に相談いただくときには、洋服を選ぶ感覚で「どんなシーンで」「どんなイメージで」「どんな着こなしをしたいか」を教えていただければ十分です。難しい専門用語や知識は不要です。その会話を着物に落とし込んで、私が説明ご提案いたします。
お求めやすい金額の既製品から絹の仕立てまで幅広くご用意しています。大切なのは「自分に合う着物を一枚見つけること」。そのお手伝いをするのが私の役目です。(場合によっては別店舗を紹介します)
まずは一枚から
男の着物を「着てみたい」という気持ちがあれば、まずは無理せず気軽に何か一枚着てみてください。。実際に袖を通してみると、自分自身でいろんなことを感じると思います。みんながずっと着続けるわけではありません。合わない方もいるでしょう。心地よくて着続ける方もいます。たまに着る方、イベントで着る方、毎日のように着る方、着なくなる方、いろいろです。そんないろいろなお客様を今までたくさん見てきました。
男の着物が「無風」だった時代
2025年10月13日
私が男の着物の仕事を始めた頃は、まだほとんど注目されず、まさに「無風」と言える時代でした。
それでもこうして仕事を続けてこられたのは、潜在的に「着物を着てみたい」「男の着物っていいよね」と思っている方が、実はたくさんいらっしゃったからだと思います。
DNAに残る「着物」の記憶
日本で生まれ育つとDNAの中に着物の記憶が残っているのではないでしょうか。
普段は意識していなくても、男性の着物姿を見ると「なんかいいよね」と感じたり、女性からも「男の人の着物姿って素敵」という声をよく耳にします。
これは商売抜きでも本当に多く見聞きしてきたことです。
男の着物に出会うきっかけ
こうした声があり何かのきっかけで着てみたいと思う。そのようなこともあり、私のような店も続けてこられたのだと思います。
そしてこれからも、きっかけさえあれば「男の着物」に興味を持つ方はまだまだ増えていくと感じています。
男性が着物に興味を持つのに特別な理由は必要ありません、「ちょっと着てみたい」で十分です。

これからもまだまだ男着物を知らない方々が何かのきっかけで興味を持ち始める。
そんな方々のためにも続けていきます。
Tokyo Men’s Kimono Shop | Everyday Encounters with Overseas Guests
2025年10月12日
The other day, two parties dropped by on a weekday afternoon.
One was a Japanese customer who’s heading to Australia next week and wanted a men’s kimono to wear there.
The other was a visitor from Europe—Nordic vibes—who stopped in to choose a men’s kimono as a memory of their time in Japan.
It still feels a little mysterious and very special: people who go abroad from Tokyo, and people who come to Tokyo from abroad, all finding joy in men’s kimono.


These days, inbound visitors from all over the world also come to see men’s kimono and men’s yukata.
Kimono may be a Japanese tradition, but moments like these remind me how it crosses borders and connects people.
男着物業界、この20年の変化
2025年10月12日
20年前、私が男の着物専門店を立ち上げた頃、
高級店と伝統的なお店はありましたがカジュアルに男着物を販売する店がありませんでした。
一般の人が気軽に買えてカジュアルな男着物を選べるお店は見当たらなかったので私が初めてそのような店を作ったのだと思います。
私自身、5万円から10万円程度でセミオーダーのスーツを販売してきた感覚がありました。
その「普通の感覚」で買える男着物専門店をつくるためにリサイクルや既製品や紬や木綿などを従来の着物の金額よりも安い普通の金額で販売していきました。ですから着物が高級品だと思っている多くのお客様から不思議がられて変わった店ができたと思われてきたと実感しています。。
着物はやはり女性中心の世界ですから問屋関係の業者さんたちからも、えっ?えっ? 男だけってなぜ??と何回も言われました!(当時とても変な店だったのでしょう)
それが5年、10年と時を重ねるうちに、少しずつ「男着物」を掲げるお店も現れ、今では小さいながらも一つの業界と呼べるような形ができています。
正直私としては同業者がいないような小さな世界で細々とマイペースでやるつもりだったので驚きの連続でこの男着物の世界を見てきました。

昔は正月や特別なイベントの時に、百貨店などで買って着るくらいの方が多かったと思います。
しかし今は価値観が多様化し、いろいろなシーンでさまざまな着方をする男着物の人たちが増えてきました。
スニーカーを合わせるような本当にカジュアルな着方をする方もいれば、リサイクルや安価な着物をアレンジして楽しむ方もいます。
一方で、新品の反物からしっかり仕立てる方もいて、その層は決して多くはありませんが、確かに存在しています。
要するに、男着物の世界は一つの型に縛られることなく、多様な広がりを見せてきています。
メディアを見ても、男性が着物姿で登場する場面は、以前に比べて増えています。
その流れもあってか、私のところにも衣装協力のご依頼は常に何かしら入ってくる状態が続いています。
振り返ると、私自身もこのような流れを作った一人になったのだと感じています。それが少しずつ広がっていき、今では一つの小さな業界になりました。振り返れば懐かしい気持ちもあり、同時にとても嬉しい気持ちです。
東京で男着物を販売|不思議なご縁に支えられて
2025年10月11日
私が発信している男着物関係の投稿をきっかけに来店されるお客様が多いのだと思います。
そこからさらに紹介をいただいたり、思いがけないご縁も色々あり多くのお客様と出会うことに感謝しています。
東京ではなく地方に住まわれている方が、出張などで東京に来られた時に立ち寄ってくださることもよくあります。
そうした方々からは「自分の住んでいるところには男の着物を扱うお店がないんです」
「着物を着たい気持ちはあっても見に行ける場所がないんです」といったことを聞きます。

また、当店で着物を誂えて海外赴任や海外暮らしに持っていかれる方も多数いらっしゃいました。
最近ではインバウンドのお客様が世界各国から東京に来た際に、当店を訪ねてくださることもありなんだか不思議な気持ちになります。
いろいろな縁があって、人と人との繋がりがあり、私は一人一人と向き合いながら、なんだかんだと男着物をたくさん販売してきました。
「男着物を着る人はどこにいるんだろう」と思っていた20年前ですが、今振り返ると本当に不思議なことがたくさんありました。
一つ一つ細い糸をたぐり寄せるような20年間でしたが、おかげさまでなんとか続けています。
