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花見がてら名古屋城近くまで

2019年04月03日

西陣お召の羽織を納めさせていただいた名古屋のお客様から写真をいただきました。

写真のとうり今回はお召の羽織に縫い紋を入れました。

黒紋付などの羽二重は白く抜かれているところに紋を五つ入れますが、お召などには写真のように縫い紋(刺繍紋)を入れます。
縫い紋の場合は背中に一つ入れることが多いです。

今回お客さまには「丸に離れ二つ引き」と指定されたのですが、私間違えまして「丸の内に二つ引き」と加工側に伝えてしまいました。

違いは「丸に離れ二つ引き」は丸の中の二本線が丸から少し離れるのですが「丸の内に二つ引き」は二本線が丸にくっつきます。

お客さまには東京に来るタイミングにご来店いただいたので納めさせていただく予定でしたが確認していただいたときにお客様が間違えに気づきました。

僕はこの時にも間違えに気が付かない無知な相変わらずのバカでした。

お客様の着用予定は5月の友人の結婚式ということで優しく直しの時間をいただきましたので加工側に相談して紋屋さんに紋を最初からやり直していただきました。先週改めて出来上がってきたので確認して名古屋に配送させていただきました。

ということで冒頭のとうりお客さまにはお礼の言葉とともに「花見がてら名古屋城近くまで散歩に行きました」と写真をいただきました。

大変恐縮ですが僕を含めた複数の職人さん業者さんが関わるオーダーの仕立てや加工の流れの中で、間違いやミスがおこりご迷惑をおかけすることがあります。